2008.05.31
種まき
妻の実家に赴き、種まきを手伝ってきた。今年は450枚ほど。
3週間もすれば稲は10センチほどに背を伸ばし、田植えの時期を迎える。
妻は4人姉妹。
それぞれの夫たちが集まり、タバコなど吹かしながらしばしの野良仕事に励む。
他の3人はみな農業や漁業に従事しており逞しく、半日やそこらの外仕事などものともしない。
比べて私は腕も体も白く細く、見かけも実際も情けないほどに非力だ。
苗箱を並べた畝を跳び越えようとして越えられず、せっかく並べた箱を1つひっくり返してしまった。おまけに内腿の筋肉まで痛めてしまい、おお不甲斐ない。
跳べると思って超えられなかった畝の幅は1.5メートルあるかないかである。

義父が育てている花には無数のモンシロチョウが舞っていた。

帰宅後3時間、畳の上に突っ伏したまま動けずにいた。
3週間もすれば稲は10センチほどに背を伸ばし、田植えの時期を迎える。
妻は4人姉妹。
それぞれの夫たちが集まり、タバコなど吹かしながらしばしの野良仕事に励む。
他の3人はみな農業や漁業に従事しており逞しく、半日やそこらの外仕事などものともしない。
比べて私は腕も体も白く細く、見かけも実際も情けないほどに非力だ。
苗箱を並べた畝を跳び越えようとして越えられず、せっかく並べた箱を1つひっくり返してしまった。おまけに内腿の筋肉まで痛めてしまい、おお不甲斐ない。
跳べると思って超えられなかった畝の幅は1.5メートルあるかないかである。

義父が育てている花には無数のモンシロチョウが舞っていた。

帰宅後3時間、畳の上に突っ伏したまま動けずにいた。
2008.05.30
毎朝すれ違うお母さん
通勤途上で毎朝すれ違うお母さんがいる。
あちらもこちらも自転車だから、ほんの一瞬のことだ。
「お母さん」と分かるのは、自転車の荷台に子乗せのシートが付いているからだ。
30になるかならぬかの若いお母さんで、つばの付いたニット帽を目深に被っている。
帽子の下にあるのは小さくて愛らしい白い顔で、いつの頃からかすれ違うのが愉しみになっていた。
そのお母さんと、今週は1度もすれ違っていないなあと思いながら走っていたら、今朝、数日振りに向こうからやって来る彼女の姿を見付けた。いつもと変わらぬニット帽を被っている。
視線が合ったぞ、さあ間もなくすれ違うぞ、と思ったそのとき、彼女が不意に小さな路地を折れ、視界から消えた。こちらを避けるかのように絶妙のタイミングで。
なに、今日は何か特別な事情があってあそこを曲がったのに違いない。
週明けまで、彼女のことは忘れておこう。
あちらもこちらも自転車だから、ほんの一瞬のことだ。
「お母さん」と分かるのは、自転車の荷台に子乗せのシートが付いているからだ。
30になるかならぬかの若いお母さんで、つばの付いたニット帽を目深に被っている。
帽子の下にあるのは小さくて愛らしい白い顔で、いつの頃からかすれ違うのが愉しみになっていた。
そのお母さんと、今週は1度もすれ違っていないなあと思いながら走っていたら、今朝、数日振りに向こうからやって来る彼女の姿を見付けた。いつもと変わらぬニット帽を被っている。
視線が合ったぞ、さあ間もなくすれ違うぞ、と思ったそのとき、彼女が不意に小さな路地を折れ、視界から消えた。こちらを避けるかのように絶妙のタイミングで。
なに、今日は何か特別な事情があってあそこを曲がったのに違いない。
週明けまで、彼女のことは忘れておこう。
2008.05.30
自力で腰に湿布を貼るのは難しい
昨夜、腰に湿布を貼った。
のびのびサロンシップを、自分で自分の腰に貼ったことがある人なら分かると思うが、あれはかなり難しい。10回くらいしくじった。
何が難しいって、のびのびサロンシップはぐにゃぐにゃしていて、シールを剥がしたら面同士がすぐにぺたりとくっついてしまい、実に扱いにくいのだ。
もちろん、シールは半分ずつ剥がして使うように工夫されていることぐらい知っている。
だが、自分の腰に横向きに貼ろうとする場合には、縦に分割されたシールなどまるで意味をなさない。やってみれば分かる。
湿布と言えば、昔(私が子どもだった頃)は石膏のようなものを貼っていた。
ペースト状の湿布薬を布の上にヘラでべっとりと万遍なく塗り広げ、それを患部に貼り付け、外れたり動いたりしないように上から包帯を巻いていた。
貼り付けた瞬間のヒヤッとした冷たさだけで痛みが引いていくような気がしたものだ。
翌日には湿布薬がセメントのようにカチカチに固まっており、欠片をポロポロはがすのが楽しいと言えばまあ楽しかった。
のどかな時代の話だ。
のびのびサロンシップを、自分で自分の腰に貼ったことがある人なら分かると思うが、あれはかなり難しい。10回くらいしくじった。
何が難しいって、のびのびサロンシップはぐにゃぐにゃしていて、シールを剥がしたら面同士がすぐにぺたりとくっついてしまい、実に扱いにくいのだ。
もちろん、シールは半分ずつ剥がして使うように工夫されていることぐらい知っている。
だが、自分の腰に横向きに貼ろうとする場合には、縦に分割されたシールなどまるで意味をなさない。やってみれば分かる。
湿布と言えば、昔(私が子どもだった頃)は石膏のようなものを貼っていた。
ペースト状の湿布薬を布の上にヘラでべっとりと万遍なく塗り広げ、それを患部に貼り付け、外れたり動いたりしないように上から包帯を巻いていた。
貼り付けた瞬間のヒヤッとした冷たさだけで痛みが引いていくような気がしたものだ。
翌日には湿布薬がセメントのようにカチカチに固まっており、欠片をポロポロはがすのが楽しいと言えばまあ楽しかった。
のどかな時代の話だ。
2008.05.30
購入本
![]() | あなたに不利な証拠として (ハヤカワ・ミステリ文庫 ト 5-1) (2008/03) ローリー・リン・ドラモンド 商品詳細を見る |
![]() | おやすみ、こわい夢を見ないように (新潮文庫 か 38-3) (2008/05/28) 角田 光代 商品詳細を見る |
![]() | わたしの普段着 (新潮文庫 よ 5-49) (2008/05/28) 吉村 昭 商品詳細を見る |
買うばかりで全然読んでないんじゃない? というツッコミはよしたまえ。
2008.05.29
迷い
通勤用自転車で迷いが生じている。
腰の痛みが気になり、昨日今日はリバイブで出勤した。
腰にかかる負担はラレーと比べれば格段に小さい。
だが、いかんせんスピードが出ない。
帰りはのんびりでいいが、朝はたいていギリギリで行動しているから、漕いでいて「ああもう!」と思ってしまうことしばしば。
例えば、視界の先に捉えた信号が青だとする。
ラレーなら、ここから加速すれば間に合うと思うが、リバイブだと、もう間に合わないと思って力を緩める。
実際に間に合うかどうかが問題なのではなく、「諦める」という所為が精神衛生上よろしくないのだ。
せっかくの背もたれから背中を離し、前傾気分で走りながら今朝そんなことを思った。
(次の自転車を買うための理由を探しているわけじゃないよね<自分)
腰の痛みが気になり、昨日今日はリバイブで出勤した。
腰にかかる負担はラレーと比べれば格段に小さい。
だが、いかんせんスピードが出ない。
帰りはのんびりでいいが、朝はたいていギリギリで行動しているから、漕いでいて「ああもう!」と思ってしまうことしばしば。
例えば、視界の先に捉えた信号が青だとする。
ラレーなら、ここから加速すれば間に合うと思うが、リバイブだと、もう間に合わないと思って力を緩める。
実際に間に合うかどうかが問題なのではなく、「諦める」という所為が精神衛生上よろしくないのだ。
せっかくの背もたれから背中を離し、前傾気分で走りながら今朝そんなことを思った。
(次の自転車を買うための理由を探しているわけじゃないよね<自分)
2008.05.28
方位磁石
息子が方位磁石を買った。
蓋付きの、なかなか渋い品である。
子どもたちに、この4月からお小遣いを与え始めた。月額100円。
これにお手伝い賃として1回につき10円の報酬を加算する約束だ。
娘はシールが大好きで、最初のお小遣いで早速1つ買った。
息子が欲しいのはプラモデルやラジコンや方位磁石で、どれもそう簡単に買える値段ではなく、にこにこ顔の娘を恨めしげに眺めながらひとりせっせと貯金をしてきた。
ただの方位磁石でよければ100円ショップでも売っている。だが、息子が欲しいのは蓋付きの本格的なもので、とある店の文房具コーナーで見付けたものは600円以上し、3〜4ヶ月はかかる勘定だった。
プラモデルやラジコンとなると更に値が張り、半年から1年は辛抱しなければならない。
先日、買い物ついでにその店に立ち寄った妻が、例の蓋付き方位磁石が半額になっているのを知り、そのことを息子に伝えた。
息子の気持ちは途端にぐらりと揺れた。
手持ちのお小遣いは既に450円を超えている。買おうと思えば買える。
プラモデルも欲しい。ラジコンも欲しい。
だけど―――。
息子がこっそり見せてくれた宝物は、蛍光灯の光を反射させ、きらきらと眩しかった。

蓋付きの、なかなか渋い品である。
子どもたちに、この4月からお小遣いを与え始めた。月額100円。
これにお手伝い賃として1回につき10円の報酬を加算する約束だ。
娘はシールが大好きで、最初のお小遣いで早速1つ買った。
息子が欲しいのはプラモデルやラジコンや方位磁石で、どれもそう簡単に買える値段ではなく、にこにこ顔の娘を恨めしげに眺めながらひとりせっせと貯金をしてきた。
ただの方位磁石でよければ100円ショップでも売っている。だが、息子が欲しいのは蓋付きの本格的なもので、とある店の文房具コーナーで見付けたものは600円以上し、3〜4ヶ月はかかる勘定だった。
プラモデルやラジコンとなると更に値が張り、半年から1年は辛抱しなければならない。
先日、買い物ついでにその店に立ち寄った妻が、例の蓋付き方位磁石が半額になっているのを知り、そのことを息子に伝えた。
息子の気持ちは途端にぐらりと揺れた。
手持ちのお小遣いは既に450円を超えている。買おうと思えば買える。
プラモデルも欲しい。ラジコンも欲しい。
だけど―――。
息子がこっそり見せてくれた宝物は、蛍光灯の光を反射させ、きらきらと眩しかった。

2008.05.28
2008.05.27
乗車姿勢の悪さが最大の原因だろうとは思いつつ
2008.05.26
2008.05.26
2008.05.25
美化活動
県と市が主催する地域の美化活動(ゴミ拾い)に参加した。
自主的にと言いたいところだが、会社を通じた動員に応じたまでのこと。
以前参加したときよりも収穫が多かった。情けないことだ。
道路の両端が特にひどい。目立ったのはタバコの吸殻だ。前夜の雨のせいで紙と葉は溶け去ってしまい、フィルターだけが残っている。
誰かの口に銜えられていた部分だと思うと、軍手をはめているとは言え不快で仕方なかった。
一緒に参加してくれた女性社員が手に掴んでいたのは使用済みと思しきコンドームだった。
「○○さん、それは・・・」
思わず声を掛けると、
「ねえ」と言ってほのかな苦笑い。
落ち着き払った態度に大人の余裕を感じつつ歩いていると、今度は袋に入った未使用品を私が見付けた。
一体どうなってるんだ、この辺りは。犬が使ってでもいるのか?
雨に濡れたゴミは持ち重りがし、出発地点に戻る頃にはすっかりくたびれてしまった。
自主的にと言いたいところだが、会社を通じた動員に応じたまでのこと。
以前参加したときよりも収穫が多かった。情けないことだ。
道路の両端が特にひどい。目立ったのはタバコの吸殻だ。前夜の雨のせいで紙と葉は溶け去ってしまい、フィルターだけが残っている。
誰かの口に銜えられていた部分だと思うと、軍手をはめているとは言え不快で仕方なかった。
一緒に参加してくれた女性社員が手に掴んでいたのは使用済みと思しきコンドームだった。
「○○さん、それは・・・」
思わず声を掛けると、
「ねえ」と言ってほのかな苦笑い。
落ち着き払った態度に大人の余裕を感じつつ歩いていると、今度は袋に入った未使用品を私が見付けた。
一体どうなってるんだ、この辺りは。犬が使ってでもいるのか?
雨に濡れたゴミは持ち重りがし、出発地点に戻る頃にはすっかりくたびれてしまった。
2008.05.25
運動会
子どもたちの運動会を観に行った。
徒競走で、息子が1等賞をとった。娘も2等賞。
妻も私も足は遅い。足だけでなく、運動全般が苦手。
いったい誰に似たのか。
陽に焼けた赤い顔を誇らしげに歪めた息子の姿を、ビリから数えた方が早かった父は眩しそうに見詰めた。
徒競走で、息子が1等賞をとった。娘も2等賞。
妻も私も足は遅い。足だけでなく、運動全般が苦手。
いったい誰に似たのか。
陽に焼けた赤い顔を誇らしげに歪めた息子の姿を、ビリから数えた方が早かった父は眩しそうに見詰めた。
2008.05.24
雨
2008.05.23
腕時計を買った
先日注文した腕時計が届いたとの連絡があり、買ってきた。
カタログの印象だけで決めた品だから、現物を見るまでは不安があった。

なかなか良い。
これを選んだポイントは、第1に軽さだ。チタン製だから拍子抜けするほどに軽い。
次にブランド。Town&Countryの腕時計は随分前から気になっていた。
ハワイ(行ったことない)やサーフィン(やったことない)が好きなわけではないし、そんな柄でもないが、海は好き。
海とくればタウン&カントリーだろう。
文字盤の中央部分には紺碧の海を思わせる深いブルーが配されており、見詰めていると気分が落ち着く。グラデーションは波をイメージしたものだろう。
クロノグラフタイプや大ぶりなものが流行っているから、薄くて小さくてシンプルで控え目で、けれどもじっくり眺めれば強い個性を放っている、そんな品を探すのは実は結構難しい。
オフの日用に買ったが、全体にかっちりしたデザインだからスーツにも合いそうである。
いい買い物をした。満足。
カタログの印象だけで決めた品だから、現物を見るまでは不安があった。

なかなか良い。
これを選んだポイントは、第1に軽さだ。チタン製だから拍子抜けするほどに軽い。
次にブランド。Town&Countryの腕時計は随分前から気になっていた。
ハワイ(行ったことない)やサーフィン(やったことない)が好きなわけではないし、そんな柄でもないが、海は好き。
海とくればタウン&カントリーだろう。
文字盤の中央部分には紺碧の海を思わせる深いブルーが配されており、見詰めていると気分が落ち着く。グラデーションは波をイメージしたものだろう。
クロノグラフタイプや大ぶりなものが流行っているから、薄くて小さくてシンプルで控え目で、けれどもじっくり眺めれば強い個性を放っている、そんな品を探すのは実は結構難しい。
オフの日用に買ったが、全体にかっちりしたデザインだからスーツにも合いそうである。
いい買い物をした。満足。
2008.05.23
『ユタとふしぎな仲間たち』読了(息子が)
帰宅したら、ここ数日テーブルの上に乗っていた『ユタとふしぎな仲間たち』の姿が見当たらなかった。
「どんな話だった?」
「ざしきわらし」
「勇太くん、最後はどうなった?」
「つよくなった」
漢字が読めなくとも、挿絵がなくとも、勇太やペドロやゴンゾは、息子の頭の中にしっかりとその姿を浮かび上がらせたようである。
※嬉しくて嬉しくて、湯船に浸かりながら内容を根掘り葉掘り訊ねていたら、うんざりした顔つきで息子が一言ぼそりと呟いた。
「とうさんも読めばわかるよ」
はい、仰せの通りです。
「どんな話だった?」
「ざしきわらし」
「勇太くん、最後はどうなった?」
「つよくなった」
漢字が読めなくとも、挿絵がなくとも、勇太やペドロやゴンゾは、息子の頭の中にしっかりとその姿を浮かび上がらせたようである。
※嬉しくて嬉しくて、湯船に浸かりながら内容を根掘り葉掘り訊ねていたら、うんざりした顔つきで息子が一言ぼそりと呟いた。
「とうさんも読めばわかるよ」
はい、仰せの通りです。
2008.05.22
破れかぶれ
夏物のスーツを着ようとしたら、左の袖に白い糸くずが付着していた。
摘んで捨てようとしたが一向に取れず、そのまま羽織って出掛けた。
会社に着いてもう1度払い落とそうとしたとき、それが虫食いであることに気付いた。糸くずだと思ったのは、白い裏地だった。
何度も何度も摘んだり揉んだりしたからだろう、表地はすっかり破れてしまっていた。
帰宅して靴を脱いだら、左の靴下の親指の先が丸く破れており、歪な爪が覗いていた。
破れかぶれの人生を送っているつもりはないが、身に纏うものは間違いなく破れかぶれである。
摘んで捨てようとしたが一向に取れず、そのまま羽織って出掛けた。
会社に着いてもう1度払い落とそうとしたとき、それが虫食いであることに気付いた。糸くずだと思ったのは、白い裏地だった。
何度も何度も摘んだり揉んだりしたからだろう、表地はすっかり破れてしまっていた。
帰宅して靴を脱いだら、左の靴下の親指の先が丸く破れており、歪な爪が覗いていた。
破れかぶれの人生を送っているつもりはないが、身に纏うものは間違いなく破れかぶれである。
2008.05.22
「退屈だったから」
数日前から息子が熱心に読んでいる本がある。
今日も、一足先に風呂から上ると早速私の椅子に陣取って黙々と読み耽っていた。

読んでいるのはこれ。

三浦哲郎さんの『ユタとふしぎな仲間たち』(新潮文庫)だ。
「退屈だったから」という理由で私の書棚をぼんやり眺めるうちに面白そうなタイトルの本を発見し、何となく読み始めたのだと言う。
これは、三浦さんが児童文学として著したメルヘンであり、ものがたりとしては小学2年生でも十分に楽しめるものだと思う。
だが、活字を追うとなると、漢字は多いし文字は小さいし、とうてい7歳児が読めるような本ではない。登場人物(妖怪を含む)が多いのも悩ましいはずだ。
8割方は飛ばし読み・推測読みに違いないが、当の息子は眉間に皺を寄せ、真剣にのめりこんでいる。
今日現在、栞は164ページに挿まれている。
今日も、一足先に風呂から上ると早速私の椅子に陣取って黙々と読み耽っていた。

読んでいるのはこれ。

三浦哲郎さんの『ユタとふしぎな仲間たち』(新潮文庫)だ。
「退屈だったから」という理由で私の書棚をぼんやり眺めるうちに面白そうなタイトルの本を発見し、何となく読み始めたのだと言う。
これは、三浦さんが児童文学として著したメルヘンであり、ものがたりとしては小学2年生でも十分に楽しめるものだと思う。
だが、活字を追うとなると、漢字は多いし文字は小さいし、とうてい7歳児が読めるような本ではない。登場人物(妖怪を含む)が多いのも悩ましいはずだ。
8割方は飛ばし読み・推測読みに違いないが、当の息子は眉間に皺を寄せ、真剣にのめりこんでいる。
今日現在、栞は164ページに挿まれている。




